日本一周10日目・往復する火山、計算できない時間
朝は凍える昼は灼熱で、食われる前の冷凍食品気分を満喫する竹氏です。
今日は余談を挟まず、昨日の奴からまいりましょー、おかげで駆け足ですが
早朝天草のネカフェから出発です。朝焼けだ~!
でも時間がギリギリで、トイレとか行けなかったので、速やかに道の駅有明へ退避したら……
トイレ横にカニさんが居ました。この時間に訪れる人間が少ないからか、気ままな感じですねー
トイレを済ませ、上天草を一気に駆け抜けます!
天草五橋の写真も撮らず、サクッと通過し、対岸に当たる三角へ。
旧三角西港から天草五橋の天門橋を望む。
三角駅と逆曲がって道間違えたんですが、こんな素敵なレトロスポットがあるとは知らなんだ( ;´・ω・`)
なんとも渋い建物群です。明治期から今まできちんと形を残している港はここをおいて他にないとか。
間違えた道を引き返し、JR三角線の終点駅である三角駅をこえ、それと並走します。
もしかして途中で列車に会えるのでは?とまた淡い期待を抱きますが、山越えで線路とはぐれ、半島の反対側に出てから、ようやく対向の1列車と会えました。
しかも走行しながらだったので撮影は動画のみ、残念(^_^;)
宇土を越え、国道3号線に合流し北上。熊本を目指しますが、ここで大渋滞に捕まりました。
灼熱の大渋滞。眠気まで襲ってくるほどの疲労感を覚え、それでも熊本を目指し……
なんとか熊本城にたどり着きました。
かの大地震で大きな被害を被った熊本城は、今なお修復の真っ只中で、この火傷しそうな炎天下でも、現場の方々は懸命に作業を続けられていました ゚ ゚ ( Д )死ぬで自分ら……
本丸へ続く道の向こうには崩れた門が見えます。こんなの直せるのか?とさえ思うほどの被害ですが、働く方々を見ているときっと直ると無責任に思います。
体温を下げるため、駐車場横にあった休憩所に退避。
休憩所はケロン星人に侵略されていました。しかし、彼らも動物園侵略の途中で被災し、体を再生した後休憩所に転がり込んだようです。流石軍曹さん。
お主…住民登録してんのかよ(゜ロ゜)
侵略者と言うより、Iターンしてきた感じですね(笑
熊本城を後に、熊本市電と並走します。そのまま益城町の方まで走ると、ちょうど燃料が切れたので安価なスタンドで給油。
ガソスタのおっちゃんに「京都から来たのか、暑いのに」と声をかけていただき、あげく先に一言言ってくれれば安くできたのにぃなどと聞き捨てならないことを仰いました。
くそー、今度から店員さんには積極的に話しかけようと心に誓い、阿蘇へと進路をとります。
まだまだ被害は大きく、通行止めもちらほらありましたが、なにより幹線国道である57号線の通行止めが響いて、ミルクラインは混雑していました。
復旧工事のダンプに挟まれ、道を誤りながら……
誤った道の先で止まった道端パーキングの景観に声を失います。北海道とも異なる阿蘇の景色は、なるほどここがツーリングの聖地なのだと納得しました。
道を正してたどり着いたひとつの目標点『大観峰』。阿蘇外輪山に位置するそこは、ツーリングスポットとしても屈指の景観でした。
いやー雑誌の写真とかではこれは語れない。実物が圧巻過ぎる!
と、なればやるべきことは1つ!
この手作りジャージーソフトには唸りました……美山牛乳ソフトに比肩、いや越えていようなレベル( ゚ー゚)
認めたくはありませんが、個人の主観ではソフトのレベルさえ北海道と喧嘩できるレベルの代物でした。あーっ!うまかったーっ!
ここでお会いしたライダーの方にお話を伺うと、なんと阿蘇では『赤牛丼』なるものが有名で旨いとか。うぬぬ…これは明日にでも行かねばと心に誓う。
その後は、やまなみハイウェイを走るため大分へ北上し、道の開始点である玖珠町へ。
そして第2ターゲットだった豊後森駅へ。これまたレトロで渋い駅ですねщ(゜▽゜щ)
ここには昔、梅小路と同じ扇形機関庫がありました。そしてそれが今は……
まだ形を留めています!
この豊後森機関庫はミュージアムと併設され、閉鎖されたままを今に伝える貴重な文化財となっています。
そして保存機も見えましたよね?
9600形蒸気機関車29612です!
こんなに綺麗だとは……ただでさえ珍しいキュウロクはピカピカで展示されていました。
キュウロクは大正時代を代表する貨物機で、ハチロクと対をなす存在でした。
後年のD50やD51が登場するまで、日本中で貨物を牽引し、その後も大型貨物機が入れない線区や都市部での入れ換えで働き続け、国鉄において最後まで実働していた機関車として有名です。
また、走れたらいいね!29612!
こちらがミュージアム、スペースこそ小さいですが中身は濃いですよ( ´∀`)
休憩所に展示された九州の観光特急たちの絵。
私は知らないのですが、ラブライブの聖地でもあるとか!なんで機関庫で( ゚д゚)ポカーン
今門司港に居るキハ07は実はここの子だったそう。いつか里帰りを!と考えているようですが、果たして実現するのか?乞うご期待!ですね!
管理人さんも気さくな方で、いろいろ豊後森機関区の話を聞かせてくださいました。元々はハチロクが多かった、大きなヤードがあり入れ換え作業が行われていたなど……楽しかったです!
ステッカー売ってたので、ナナハンちゃんを豊後森機関庫所属のしてみました。結構可愛い。
信号故障で手間取っていたらしい遅延しまくりのゆふいんの森が入ってきました。
これでこの旅での観光列車は2種類となるのですが、これで終わりと油断してたら或る列車までやってきて慌てて動画だけ回しました( ´;゚;∀;゚;)
ここからはやまなみハイウェイをひたすら南下します。車が少なく、走りやすいですねー!
そしてそのまま鍋の平キャンプ場へ。
芝生までナナハンちゃんごと突っ込んだのですが、まぁ怖い怖い(^_^;)
近くにテント張ってた鹿児島のライダーさんと、結構長々とお話しさせていただきました。息子さんが京都にいらっしゃるとかで、親近感かもですねー( ´∀`)
お酒が呑めない竹氏をお許しください。
静かでいい場所ですが、夜にはお猿がうるさいですなぁ……そして翌朝。
荷物を適当にテントにぶちこんで阿蘇回りじゃーい!!
と、思ってパノラマラインを北上し、凍えました。なんだこれ、北海道のトンネルかよ((((;゜Д゜)))
昨日とのギャップにヒーヒーいいながら阿蘇山ロープウェー乗り場へ………ん、9時から?
どうやら9時までは登山道含め空いていない様子。時刻は7:30、風呂いこう!
と意気込んで阿蘇市のほうへ下山したはいいものの、1件は受け付け不在で入れず、2件目はネット情報と異なり12時からとか……3件目でようやくお湯にたどり着きました。
実は昨日、最寄りの温泉が水曜の呪いで定休で、風呂はいれてなかったんですよ( ; ゚Д゚)
夢巡追荘さんです!お高いお風呂!600円なり……でもかけ流しの露天は流石ですわ
湯温も温湯で入りやすく、アルカリ質は体を癒します。ハーさっぱりした………
今度こそと再びパノラマラインをかけ上がります。牛やら馬やらに見つめられながらも、美しいワインディングを駆け抜けてまたロープウェー乗り場へ。
登山口のゲートは解放され、料金所で200円を払い、ナナハンちゃんと阿蘇山を進むとすぐに火口につきました!
砂と石だらけの山を見るのははじめてです……モンハンチックな雰囲気に圧倒されました。
まるでトーチカみたいな退避舎。これがあるということは、活火山であるということでしょう
。桜島のそれとは雰囲気が違いますが……?
こんな噴石飛んできたら、ナナハンちゃんごとペッチャンコになるわ( ゚д゚)ポカーン
なんだか別府海地獄に似た色の火口。グラビモスとか、ナナ・テスカトリとか居そう……すごい迫力です。臭いもするしなぁ
ロープウェーは運休しているようで、バスが代行運転していました。随分と被害が大きいので、警備員さんに聞いてみると熊本地震と阿蘇噴火でこんな姿になったそう。復旧は絶望的でしょうか(ノД`)
砂千里も駐車場から写真を撮り、阿蘇を下山します。
次なるターゲットはこいつだ!
思ってたのと違う感じでしたが、南阿蘇鉄道です!すごいラッピングですが、なんでも漫画家さんからの応援色紙列車だそう……インパクトよ( ̄¬ ̄)
まだこの鉄道も復興途中ですが、応援と休憩とをかねて1往復してきました。
車内は途中から貸し切りでした……頑張れ観光鉄道!
現在の終点中松駅に到着です。
なぜか駅の中に玩具が大量……
国鉄時代には機銃掃射にも遭遇したようで、ホームのコンクリートには弾痕が残されていました。
戻って高森駅のフジイさんに会いました。
この名前は進行豹先生のつけられたものでしょうか?やっと会えました。
C12 241号機。簡易線に入線可能な計量小型のタンク機関車で、転車台がないような路線では特に重宝されたようです。また、そのタンク式の弱点を補う形で派生したのがC56…高原のポニーですね( ´∀`)
フジイさんへの挨拶を済ませ、いい加減空いた腹を満たそうと、先日伺った赤牛丼の店へ。
はい来ました!ってワーヲ( :゚皿゚)
せっかくまた阿蘇山の反対まで来たのにぃ(計画性なし、現在阿蘇山2往復目
ですが、対岸に救いが!
赤牛丼、あるやん!
元の味知らんから、老舗がどうとかはわからん!まずは食うべし、と腹が減った言い訳で突入します。
1700円、今回の旅で最大の食費出費でしたが、さすが名物!うまーい!
食レポは苦手ですが、口の中でステーキがとろける感じです。そりゃ1700円くらいするわ!
今日はそんな高い物尽くしでしたが、宿は昨日のままでーす!
どうやって更新したかって?
いろいろ頑張ったんですよ!
さぁいよいよ明日は人吉へ向かいます!
ではでは、また明日っ!