ナナハンと一緒に日本一周・20代紀行

1975年式CB750four K4と20代中盤の阿呆が、京都発でのんびりぼんやり日本一周します。

日本一周18日目・午後、大村湾をこえて

最近自動ドアに察知されない竹氏です。


昨日の話題から参りましょう!


9時頃、宿を出発します。連泊なので装備も軽装。


まず真っ先に向かったのは昨日行きそびれた空の玄関口『福江空港』です。五島つばき空港の愛称でも知られます。


漫画『ばらかもん』第一話で、半田先生が降り立った場所であり、その後は川藤が入場ゲートの金属探知機に引っ掛かったりした場所ですね(笑


売店もまんまです。


エプロンには全日空の旅客機、双発レシプロ機のボンバルディアDHC8-Q400型と思われるやつが待機していました。


一通り空港をぐるりと回り、次の場所へ出発です。


山道をくねくねと走り、つばき園と書かれた看板をスルーしていくと。


鬼岳(おんだけ)!福江島の東側に聳える美しい山です。


標高315m、火山系の山らしく草原で覆われています。


……の、登らんでもエエかな( ; ゚Д゚)


なんだか見ているだけで満足してしまい、暑さも合わせて登るのは断念。近くの売店で涼んで下山しました。


時刻は10時頃。朝昼兼用のご飯を探すにはいい時間なので、福江市街で『五島うどん』を食べられる店を探します。


しかしまぁ、こういうところが観光客なんでしょうな!五島うどんの店には五島うどんって書いてあるだろうなどと思ってしまうのです。実際は多分、うどん扱ってる店なら大概どこでも五島うどんでしょう。だって五島列島だもの!


そんなことは微塵も考えず、まずは五島うどんの幟が立つ『ばらもん亭』さんへ。


……木曜定休でした。速攻でUターンかましたため、写真すらありません(^_^;)


ならばその近くを!と、5分圏内で探しますと……


『とんちゃん』というお店を見つけました!


食堂っぽくていい雰囲気です、これは期待できそうやで!


そういう意味の期待ちゃうわい!!( :゚皿゚)


しっかりフラグ回収。これは定休なのか、はたまた不定休に絡まれたのかはわかりませんでした。


空腹感、そろそろ限界へ。躍起になってうどん屋を捜索します。


フェリーターミナル側ならなんぞあるやろ!と、海へと一直線に進み……


三度目の正直の方が登場してくれました!これで二度あることは…だったら私はコンビニに逃げていたかもしれません。


定食屋の『うま亭』さんです!
ご近所の方々から観光の方まで沢山の人で賑わっていました。


かけうどん定食を注文……炭水化物祭りじゃーい!といいつつも、野菜や魚がちゃんとついてくる辺り、素敵です!


あえてうどんの味をしっかり感じたかったため、シンプルなかけうどんにしたのですが、出汁が美味い!


うどんは細麺でした。これが特徴らしいのですが、細麺のうどんは過去にも何処かで食べた記憶があり、美味しかったイメージがないものだったんですが……こいつは美味いぞ(゜ロ゜)


何が違うんでしょ?以前食べたやつはこしもなにもあったもんじゃなかったような、そこかな?


あとで知ったことですが、どうやら製法は素麺と近いそうです。でもそこまで素麺!って感じしなかったんですよねー。ふっしぎー。


お腹も膨れたところで、今度は島を北上します。車も少なく、道の整備も比較的行き届いていて走りやすーい!


とある砂浜で停車。ここも綺麗な~!


しかし目的はそれではないのです。私が見に来たのは……


これっ!『堂崎教会』です!


煉瓦建築のレトロさは圧巻!洋風建築なのに、そこかしこに日本を感じる不思議な建物ですね。


内部は撮影禁止だったので、外からのみ。


中では隠れキリシタンや、禁教が解かれた後の彼らが使っていた物、絵画、歴代の神父さんの写真などが展示されていました。


この教会はもう、祈りの場としては使われていないのでしょうか?その辺りはわかりませんが、建物を含め、未だに大切に大切に維持管理されていることだけはよくわかったので、信仰は異なれど、敬意を持って見学させていただきました。


ここから少し道を引き返します。


観光看板に沿って細い山道を走ると、唐突に視界が開け、海。そして漁港が現れました。


その漁港の片隅に、また観光看板、10mの文字……すぐそこってレベルじゃねぇぞ(^_^;)


『五島樫の浦のアコウ』と言うそうです。


横に広がる高木で、無花果に似た果実をつけるとか。実際足元にはその残骸らしきものが複数転がっていました。


しかし大きな木です。南方系の出で立ちで、背丈はそこまでなのにすごい威圧感。


枝葉が空を覆って影を落とし、根本にある封鎖された井戸とで比較的涼しくて快適でした。地元ではもしかすると神木なのかもしれません。


小休止を挟んだ後、ぐるりと島を反対側へ。昨日道の駅まで延々走った道を、さらに先へと進みます。


どんどんなくなる商店。海海山山崖畑水田たまに民家。


時刻は3時前。暑さは絶好調のなか、私が辿り着いたのは。


大瀬崎駐車場です!この先を歩き行けば、福江島の西端部にある灯台に行けるとか!


1.2km…?


遠くね?(°Д°)


い、いやしかし、鬼岳もスルーした挙句、これも行かぬでは甘えでしかない!歩いてくれようではないか!


この覚悟はおよそ10分の後、すさまじい後悔にかわることになります。


半分を過ぎた辺り。


思考➡なぜ私は歩いているのか。


灯台が見えた付近


思考➡ここで引き返しても……いやでもせっかく


灯台へ続く階段手前


思考➡あっ、水分もってへんやん((((;゜Д゜)))


大爆笑する膝を抑えつつ、『大瀬崎灯台』に到着です。ジップラインとか簡易モノレールとかつくりましょうよぉ……


明治時代に作られた灯台はかの大戦を超えて損耗し、昭和期にはこの白亜の姿に改装されたそうです。周囲に残るコンクリートの円は、その名残なのかもしれません。


夏に来る場所じゃないですね(^_^;)
景色的には夏がいいと思うんですが、普通に脱水症状になりました。絶対水分は持っていきましょう。


熱中症前段階と脱水のタブルパンチでふらふらしながらナナハンちゃんに戻ります。


体に危機感を感じながら県道164号線を駆け抜け、その途中でアクエリアスといろはす合わせて1リットルを流し込みました。ここでようやく復旧。水すら体が拒否するかと思った……((((;゜Д゜)))


そこから再び福江へ。道中の中央病院横にある出光で給油です。


なお、ここに寄ったのには訳がありまして……なんとフォロワーさんがいらっしゃったのです!


先日その話題をtwitterで拝見し、フォローしてくださっているのだからと燃料からっからのリザーブでここまで走りぬきました。


いらっしゃったのは霧谷霧葉さん(以下霧谷さん)!YAMAHA YZF-R25乗りの地元ライダーさんです。


年齢も私と近く話題も合うものですから、仕事中なのに申し訳ないながら結構話し込んでしまいました(汗


そして、以下霧谷さんと書いた以上、また登場されます……


給油を終えた後、やってきたのは福江にある武家屋敷通り。その名のとおり、古民家ながら立派な佇まいの家が軒を連ねています。


その中の1つにこのふるさと館という、観光案内施設っぽいところがありましたので立ち寄り。


中にはコーヒーとか冷やし五島うどんとかを扱っている喫茶店もあるみたいです。


なんとも立派な門ですね。塀の上に積んである石は、密偵などが壁を伝って侵入しようと触ると崩れて音を出し、防犯の役割を果たしたり、いざ戦闘時には投石攻撃用にも用いられたのだとか。


武家屋敷通りの町並み。京都市内を思い起こさせる雰囲気ですが、よくよく見るとやっぱり違いが浮き彫りになるんですよねー、そこが風土の違いなのでしょう。


道路を挟んで対岸に、これが目当てです。


山本二三(やまもとにぞう)さんという、アニメーションの背景美術さんの美術館があったので行ってみました。これ、先日の記念館入場券とセットだったんで。


そしてこの山本二三さんは、かの有名なジブリ作品『ほたるの墓』や『天空の城 ラピュタ』の背景を担当した人でもあり、個人的には大好きなグラフィクスであります。


館内は撮影制限があったので、一部分のみ。これは中庭。山本さんとは基本関係ないですが、武家屋敷を改装(?)しているので美しい庭です。


アトリエを再現したものだそう。こういう世界にはあまり詳しくないのでコメントできない……あ、アニメの背景とかはすごく好きなんですよ?でも描いている部分となるとなんとも。精進いたします。


ここも撮影できました。最後の部屋。


山本さんの描かれる空と雲は特に美しいですね。人類文明的な部分も好きなのですが、それ以上に自然が美しいと思える絵を描かれていると個人的には思っています。


五島に美術館があるのも、山本さんがこの五島列島出身だからとのことで、五島各地の絵も中には飾られており、あぁ、ここ行ったなぁ、とまだ1日も経っていないのに郷愁を感じる絵さえありました。お勧めです!


美術館を後にして、若干人の家の敷地内に間違って入ってしまい、牛に睨まれたりしながらも、次は再度富江地域へ。


先日のお風呂は宿で入ったのですが、やっぱり大きいお風呂がええやん!というわけで……


富江の『たっしゃかランド』にやってきました。


温泉とプール、そして食事処に休憩室を備える立派な施設です。うーん、でもプールって周り砂浜なのに必要なのでしょうか(笑


温泉はぬるめながら、天然泉だそう。泉質情報を見損ねたので、詳しくはわかりませんが、黄色っぽいお湯が特徴的でした。やっぱり銭湯とか温泉はいいですね!


湯上り。


なんだかこうしていると、温泉つきの道の駅にある休憩所で休んでいるかのようです。実際、近所のかたがたの憩いの場となっており、ご老人の皆様や家族連れ、学生さんも居ました。いい場所ですね。


と、ここで休んでいると、なんとtwitter経由で霧谷さんから連絡が!お夕飯のお誘いを頂きました!そのうえ、宿まで車で迎えに行きますと男前な文言まで!断るなどという選択肢は微塵もありえません。急いで宿に戻ります。


ナナハンちゃんのところに戻ると、空はすでに赤く焼けていました。


つまるところ、大量の羽虫ストライクを受けつつ、それらと連続の交通事故を起こしつつ宿に戻ります。


ややあって、着きましたとの連絡に駐車場に降りると、さらにもう1人、ご友人を連れてきてくださいました!


その方の運転で福江の商店街へ繰り出します。遅い時間に誰かとご飯って、この旅初かも知れません(Genk-en氏を除く


しかし、予定してくださっていたであろうお店に入ると、席は空いているにもかかわらず材料がないという特殊な事態に!致し方なく店を変更です。


何やらご友人がお電話をされた結果、再び富江に向かうことになりました。もうこのあたりから竹氏は思考を停止しています。


連れてきていただいたのはここ!『風車』さんです!


飲み屋さんっぽいのと、表にメニューがない恐怖から、私ひとりではとても入れないタイプのお店なのですが、実際中に入ってみると食堂と飲み屋さんの合体したヤーツでした。


晩御飯で頼んだのはチキンカツ丼……これ、並盛り(850円だったはず)です。


最初にこう、お二方が余所者の私に魚をとお刺身を注文してくださったのですが、これが美味しいー!とムシャムシャ食ってたらこれが来ました。


いやほんと、飲み屋さんってそんなにドデカイ定食が来ると思わないじゃないですか!やらかしました。めっちゃ美味しいんですけど、とにかく量!


丼以外を食いきり、丼も4分の3を腹に収めたあたりで屈辱のギブアップでした……くそぅ、今度来たら他頼まずに全部食いきってくれるぅぅぅぅぅ!!!(血涙


しかもしかも、なんと晩御飯、霧谷さんが奢って下さいました!もう本当に申し訳ないし、感謝しかない!いつか京都に来られたら、絶対にお返しさせていただきます!


店の方々もとても気さくな方々で、狭いコミュニティだからこそなのか、もうお二方も友達のような話し方でジモトークを繰り広げておられました。


その後、お二人としばし歓談しながら夜ドライブをさせていただき、宿に戻ったのは12時半頃。とても楽しいひと時でした!絶対にまた来よう福江!


ここまで昨日、ここから27日入ります!長くなりますがご容赦ください(汗



朝起きて、テレビをつけて、台風がッ!


ちょいちょいちょーいッ!!!現在九州に居る旅ライダーたちを全滅させるつもりか!!


28、29日には人吉でまいてつ祭りもあります。このままでは何が起こるかわかりません。が、それでも今日ははじまります。


福江島フェリーターミナル。起床が遅かったこともあり、宿を出たら一直線にここへ。


ここにも椿の絵が。空港と同じですね。


これ、フェリーの時刻表です。どんだけ走ってんでしょ……その辺のローカル線が勝てないような本数ですね。


とりあえずターミナル内のお土産屋さんを物色し、実家に送り届けるお菓子類を選別していたのですが……


エッ((( ゚д゚ ;)))


こ、これを土産で送る人居るのか!水産物がすごいのは身をもって理解していますが、まさかの鮮魚(生きてる奴)輸送。若干このサンプルになっているハリセンボン君(ハリー君と言うそうな)も空虚な表情に見えます(失礼


最大どれくらいの魚まで生きたまま送れるんでしょうね……ちょっと気になる。
しかし、我が家にこれを送りつけるのは違う気がするので、とりあえず八匹雷(ハッチカンカン)とかんころ餅をチョイス。


私も少量のかんころ餅を朝ごはんのために購入しました。
なんだか干し芋に似ている気がします。気のせいかもですが。おなかにはしっかり溜まりますね、美味しいぞ!


ちょっと炙って食べるといいそうですが、ここでガスストーブ出したら何某か飛んでくると思うのでそのまま食べました。


そんなことをしていたら、すぐにフェリーの時間に。来たときと同じ、フェリー万葉に乗り込みおよそ5時間のお昼寝タイム……ながっ


また来るよ五島列島!いつかかならず!


と、16時頃、万葉は私を乗せて長崎港へと帰ってきました。


なんだか急に都会に来た感じで、車の多さにうんざりします……田舎のほうがいいなぁ。


ここからはもう眠っていたこともあって全力で走り始め、長崎市から大村へ、大村から佐世保方面へひた走りました。途中ほぼ休みなどありません。


が、一箇所だけすごーく気になる場所がありました。


JR大村線の千綿駅です!


急にめちゃくちゃ渋い駅舎が見えたので、前情報ゼロでとめてしましました。


大村線ってななつ星も走るんですね!
この駅にも停まるのかな?


水が出るかどうかは定かでないとして、水鉢が置かれているのっていいと思いませんか?夜行列車の全盛期はどこにでもあったと思うんですけど、今はノスタルジーな一品になりましたね。


青い駅名標。


この駅舎はJRではなく、なんでも観光協会や町が管理しているとのこと。実際窓口業務は行われておらず、無人駅で券売機もないなど駅舎としては役割がありません。強いていうなれば待合。


でも、これがあるとないとではやっぱり雰囲気が違いますよ!


そんなことを思っていると、入線音。通過列車がやってきました。あわててホームに飛び出してスマホを構えます。


普段、走っている列車は動画でしか撮らないためド下手糞ですね|||orz|||


大村湾を背に疾走するキハ66+67系気動車です。この国鉄色はやっぱり映えますね!


キハ66系列に関しては熊(兄)に投げます。私が知っているのは観音開き扉を備えている近郊型?っていう程度なので(ニワカですわ


でも、噂ではこの車両も、もうすぐ数を減らしていくとのこと。
重厚感のある旧型車両たちはその年式による老朽化が激しく、維持できなくなってきているのでしょうね……でも、我侭ではありますが、まだまだ鉄路の上でお客様を乗せて走ってほしいものです。


駅舎の軒先にはツバメの巣がありました。


もう雛たちが大きくなりすぎて、巣から出てしまっています。巣立ちまでもうすぐでしょうか?


やや時間を消費したため、再び佐世保を目指します。


市街地が近づくにつれ、そこかしこで渋滞が頻発してきますが、クラッチを握る左手がプルプルしてももう休みません。


なぜなら先には風呂が待っているから!


おふ―――ろ?


GoogleMAPさんに導かれて来たら、つい二度見しました。


いや、今までに確かにビル系だった銭湯ってあるんですよ。それも何件も。



……アパート?


これは初めてです。どれが入り口か、しばらく悩んでました。


パッと見、どこにも存在しない入り口。階段上がればアパートで、自販機のほうはスタッフオンリー感が漂います。他は駐車場?


でも、だとすれば階段上が一番怪しいと上ってみたら、


正解でした。マジかよぉ!


銭湯『徳の湯』さんです!


アパートの2階部分にあり、入り口を抜ければ番台と脱衣所、そして奥行きの少ない浴室があります。


大人350円を支払い、お風呂へ。狭いながら、湯船は3種類あり、泡風呂と深湯、そして薬湯でした。どれも温度は低めで、特に泡風呂はほぼ温水プール並みです。


古い銭湯だけど、なんと言えばいいのか、団地ブームのなかで生まれたかのような雰囲気はこれはこれで渋いものでした。斬新な経験ですね!


お風呂を後に、かんころ餅だけではさすがに飢えてきたので、佐世保といえば!という夕食を探します。


まぁ、そうなるな(艦これ・日向師匠


そりゃこれ食わんと話にならんでしょう!遅い時間まで開いていてくれてよかったー!


『Sasebo C&B Burgers』さんです!アメリカンな雰囲気が素敵ですね!


ノーマルの佐世保バーガーとポテトドリンクのセット!ジャンキーな感じながら、やっぱり普段食べているハンバーガーとは比較になりません。ペッパーも効いてるし、単体じゃなく全体のバランスが取れた味はまっこと美味しいですよ!


普段はめったに飲みませんが、コカコーラ、頼んでしまいました。これは正解だ、絶対に。


店員さんとわずかに歓談し、後、近くの快活クラブへ……と思ったら快活クラブに駐車場がなかったので、急遽5キロほど離れたトマトクラブさんというネカフェに入りました。


明日は天気次第ですが……多分、佐賀県へ向かいます!


では、長々とお付き合い、ありがとうございました!またよろしくです!

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