ナナハンと一緒に日本一周・20代紀行

1975年式CB750four K4と20代中盤の阿呆が、京都発でのんびりぼんやり日本一周します。

日本一周14日目・ガイド付き人吉球磨の旅

朝からTwitterの更新をサボり続けた挙句、連続投稿で一気に情報をアップした竹氏です。


誰かと一緒にいるときにSNS触るとかあんまり好きじゃないの!(Genk-en氏スマン


さて、いよいよ13日目。翌日にはもう2週間が経とうかという本日は、朝より素晴らしいガイドさんがついてくださいました。フォロワーさんなのですが、いやー地元じゃない場所の情報は地元情報を持っている方の案内が一番です。


非常に名残惜しいながら、ブルートレインたらぎにさよならをし、向かった先は峠道。もう、本当に峠道。


泥、砂、落石、砂利、水、陥没、除草後の草とありとあらゆるトラップが飛び散る険しい道でした(バイクにとって


その先で出会ったのがコレです。


んん?


ま、丸いなぁ……悠久石と名付けられたそうです。


これ、自然に出来上がった石だそうなのですが……いや、工作機械で削ったと思うわこんなん!ってくらい丸いです。


なんでも、土砂崩れのあった場所で、ガードレールにこの姿で引っかかっていたのだとか。でも、これが降ってくることを考えれば、普通乗用車くらいならひとたまりもありませんね……。


なぜか説明板の前にスタンプラリーか何かの台が……読ませる気ねぇな!


せっかく大学の先生まで呼んで、説明してもらってるのにぃ、もったいないです。


地元のフォロワーさんも言っておられましたが、これ、多良木駅のそばに移設したほうがいいのではないかと……人気出ると思う。というか、この場所来づらい……特にバイク。


雨の後は一瞬の油断もなりませんので、目指される方は足元にお気を付けになるかオフロード系のバイクをお勧めします!


一応ご利益とかもあるそうで、なんでもパチンコがよく当たるように……すげー下世話ですが、それで当たるなら大有りだと思いますよボカァ(ギャンブルでけへんのですがね!


元の道を引き返し、再びえっちらおっちら荒れた道を抜けて、たどり着いたのは『妙見野自然の森展望公園』という場所。


結の鐘という縁結びの鐘があり、まぁカップル御用達ですわ!今のところはナナハンちゃんとかなぁ……


なお、ここから見下ろす景色は掛け値なしで素晴らしいものです。人吉盆地がほぼ一望でき、広がる原風景は日本の故郷と呼んでも差し支えないと思いました(※個人の感想です


ここから山を下り、向かった先はまたくま川鉄道沿い。つまり駅。


数多ある日本の駅の中で、唯一幸福の文字を持つ『おかどめ幸福駅』です!


田園シンフォニーなんかで訪れるといい雰囲気だと思いますよ!近くの売店で記念切符なんかも販売されているようですし、ここもなんとなくカップルスポット系ですかねー。ナナハンちゃん……。


次に向かうは肥薩線。日本にまたとない駅がこの辺りには多いのですね。


鉄道ファンの方なら、まぁご存知でしょう。JR肥薩線の大畑駅です。おこば、と読みます。


古い駅舎も素晴らしいのですが、ここの凄さはその近くの線形……線路の形状にあります。


通常の鉄道は粘着運転という、車輪とレールの間に発生する摩擦で走行するわけですが、鉄と鉄なのでオートバイや四輪のタイヤと比べると摩擦力に劣ります。


つまり、急こう配が苦手なのです。でも山にトンネルもなく、登らねばこえられないならば……そう、スイッチバックとループです。詳しくはwiki先生に聞いてください。


このスイッチバックとループを両方備えているのが、ここ大畑なのですよ!ぜひ列車に乗って体験してみたいですねー……今回はパスですが。


して、なぜか駅の中には名刺がびっしり……。


駅名標の下までも、ちょっと怖いですね。


出世するんだとかなんとか、そういうご利益があるそうですが、まだ就職すらできていない竹氏は出世どころじゃないのです……がんばれ私。


大畑駅で列車を待とうかと思ったのですが、1時間以上の空き時間があったので、もう一歩進みます。大畑から1つ先の駅。


矢岳駅です!


こちらもとてつもなく渋い駅舎で、なんだかタイムスリップしたような感覚になりますね。蒸気機関車やディーゼルカーがよく似合います。


私が駅に着いたとき、ちょうどこの子が入線してきました。キハ47を改装した特急『いさぶろう・しんぺい』です。これにて、私が出会った九州の観光列車は全部で7つ目になりました!


なんだかキハ40系列はこういう駅と似合いますねー、いつかDD51やDE10みたいな凸型ディーゼル機関車が牽引する客車列車が走るといいなぁ、なんて。蒸気でも無論可。


忘れちゃいけないのが、矢岳駅の保存機!


D51 170です!緑色のナンバーがかっこいい!


昔はこの隣に、今のSL人吉……58654も眠っていたそうです。でも、状態がよかったから動態に戻されて、ここを出発していったとか。この子もまたいつか、走れるといいですね。


キャブに乗れました!塗装やダメージもありますが、屋内で保管されており、手入れする人も居るのかバルブ類などは比較的きれいだと思います。


こういうの、メカメカしくて好きです。


煙突に取り付けられた大型の集煙装置。こういうのが装備された子も昔はたくさんいたのでしょうが、保存運転や復活に際して取り外されることも多いので、結構珍しいんじゃないですか?そんなことない?


ガイドしてくださったフォロワーさんが買ってくださいました!もうね、いただけるなら本当になんでもうれしいです。特に水分は……あぁ、涙ももったいない昨今。

感謝感謝です!


この後は山を下って人吉市内を抜け、肥薩線を横目に見ながら八代方面へ走ります。目的地はその途中……。


球泉洞です!自然の鍾乳洞、私はこれも人生初ですよ!


フォロワーさん曰く、入ったら途中で気分が悪くなって出てきたとか。酸欠だったんじゃないかと思うとのこと……えっ?もしかしてそうなるフラグ?


外で待っていると仰ったので、私一人で突入します。なんだか申し訳ない。


坑道ッ!って感じです。しっかり作られた基地防空壕のようにも見えますね。


人工的に道が作られていてもなお歩きにくい。ついでに涼しいんですけど、ものすごい湿気です。


theforestの主人公ってすげーなぁ、あんな洞窟うろうろするんだもん。


タケノコ状に上からぶら下がる鍾乳石。長い年月をかけて形成されたのでしょう、なんだか冒険心がうずきます。


そして今でも、地下水なのかなんなのか、水を滴らせながら成長、ないしは崩壊しているのでしょう。私が今から死ぬまで経っても大して変わらないかもしれませんが、それは人間の時間軸が短いからで、確実に変化は起こっています。


なぜか鍾乳洞の中に酒。ここで寝かせているそうな。それも10年とかになれば、なかなかやばいお値段に……売られてても、とてもじゃないが土産にできません。


こんなきれいなのもありました。なーんで青いのか……別府の地獄とか阿蘇火山の河口も青かったですが、そういうのと関係あるんでしょうかね?


とりあえず酸欠にはならず出てこれましたが、アップダウンの激しさと湿気でやや息切れしました。フラグへし折ったなぁ。


お外にはハーレーとニンジャのマスツーの方々居り、ナナハンちゃんをほめてくださいました。若い人に乗られているのを嬉しく思うと……本当に、この子と出会えたのは人生変わった瞬間なのかもしれません。いろんな人に会わせてくれます。


その後、待っていてくださったフォロワーさんと合流し、最後の目的地へ。


かの有名な撮影ポイント、球磨川第一橋梁です!


こりゃ確かに絵になるわ、そりゃ人たまるわ!って感じですね。でも、望遠がないと正面からとかサイドからは厳しい……。


今度来るときは熊(兄)連れてこんと、静止画が撮れん(笑


SLの映像とかはTwitterで確認してくださーい!


ここまで一日の時間を使い、わざわざガイドくださったフォロワーさんには本当に感謝です!このような若輩を先導し、もう本当に暑い中あちこち案内くださり、まことありがとうございました。またどこかでお会いしましょう!


フォロワーさんと別れて後、八代を越えて熊本市内へ向かいます。


さて、そろそろお風呂……



見つけましたぞぉ!銭湯です!


今まで銭湯っぽい温泉とか、公衆浴場は九州でも入ってまいりましたが、ガチ銭湯は初めてです!


入ればスパ銭以上にずいぶん綺麗な感じなのですが、中のつくりは昔の銭湯と同じまま、ピッカピカの新品のようです。こんな銭湯は初めてだ……。


地下冷泉を薪焚きした40℃~42℃のお湯で、3つの浴槽をもっています。そのうち一つはなんとナノ泡風呂!!見たことねぇぞぉ!?


薬湯っぽい白いお湯なのですが、これが実は泡なのだとか。ほかにもジェットバスと電気風呂があり、別に水風呂も持っています。


石鹸類やタオルの貸し出しも無料であり、正直すごい高い質だと感じました。うーむむ……地元が勝てるのか。


そも、この銭湯、昔からあるそうなのですが、なぜこんなに綺麗なのか。


理由は、熊本地震でした。


あの大震災によって被災し、煙突が崩壊、浴室も大損害を被ったそうです。それでも諦めず、各地の銭湯組合などからの支援や地元の方々からの応援もあり、復旧したのが11月とおっしゃられたので、まだ1年乃至2年以内に出来上がったばかりの、最新鋭銭湯なのです。


また、浴室にある絵は被災したものの、震災を生き延び、今でも浴室に大きく富士を浮かべています。ぜひ、熊本によられた際にはこのお風呂を体験していただきたい!


経営されるご夫婦もとても気さくな方で、奥様はとにかく明るく朗らかで、旦那様はライダーだったとか!話も弾むわけですよ!絶対、熊本来たらまた寄りまーす!


そんなこんなで、今日は快活へ。


明日はいよいよ長崎です……さぁ、待ってろよカステラぁ!!



あっ、洗濯もですね。

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