ナナハンと一緒に日本一周・20代紀行

1975年式CB750four K4と20代中盤の阿呆が、京都発でのんびりぼんやり日本一周します。

日本一周26日目・快適の大山、烈火の砂丘


最近目標地点設定と時間計算が非常にザルい竹氏です。


なんかね、すごく時間が余った挙句に近場のよさげなスポットがなかったり、逆に1日で回りきれる時間を余裕で超過していたりとバランス感覚が壊滅しています。なんででしょう?寝不足、なわけないしな!


さて本日は鳥取県を走ります!朝イチでガソリンを補給し、山陰道を東方へ。


とはいえ、ずーっと海岸線の国道を進むのも面白くない。というか、それだと本当に移動です。私はバイク乗り……やっているのはツーリング……


青看板だけを目印に、9号線を右に逸れ、向かった先は遠くに見えた高い山!その名も高き伯耆富士こと『大山』です!


『空󠄁に拔け出る大山は 中國一と聞きこえたり 高嶺にまとふ雲の帶 富士の姿󠄁に似たるかな』山陰鉄道唱歌21番より


標高1729m、中国地方において最大の山……峠に期待が高まります。


で、パークウェイがあったのでそりゃもう超楽しいわけですよ!しかも涼しいし、景色もいい!走っちゃうんですよねぇ~……で、気づいたら最高峰の剣ヶ峰が見えない位置まで来ちゃってました(笑


後ろに見えるのは大山山系の1つ『烏ヶ山』。


標高1448m、別名山陰のマッターホルンと呼ばれる山だそうです。


なんでも大昔、大山と背比べをして大山が負け、その腹いせに頭を蹴っ飛ばして欠けたため今の高さになったのだとか。なんででしょうね、今ある高い山は大昔に背比べに負けると、大体腹いせで相手に非人道的な仕返しを行っているのです。神話なんですが、扱いがただのクソ野郎なのは何故なのか……。


閑話休題。


ここから先は倉吉市方面へ降りるか、あるいは蒜山高原を走るかの2択です。うーむむ、岡山は一応山陽を走るときに残しておきたいなぁ、という雑い発想から蒜山高原はパスし、灼熱の下界へと降りていきました。


もうね、倉吉市に限ったことじゃないけど、街中はエアコン効いてないと生きていけぬ


前方車両からの排気熱、アスファルトからの照り返し、加えて空冷エンジンとオイルタンクからの放熱……ミイラ作りにはもってこい!


とはいえ、まだミイラになりたくはありません。そんなハムナプトラ事案を街中で起こすわけにはいかないので、道の駅へ避難します。


道の駅『はわい』です!


……えーと、アロハ?ワイキキ?うん、行ったことないからわからんです。


なんでここがハワイなのか。まだ千切れまくっている山陰道にあることが関係しているのか?いやそれはないだろうけども。


で、あまりにも気になったから竹氏調べた。wiki先生とかに聞いてみたんです。


昔はこのあたりに『羽合温泉』というものがあったそうで、現在それが改名されてか『はわい温泉』となっているとのこと。別に合衆国のワイハは関係なさそうでした。


ひっさしぶりのワンソフト!鳥取県は特産品の1つに梨を抱えており、二十世紀梨が有名だとか!そのためか梨ソフトがありましたので、これをいただきました。


バニラよりあっさりと、しかし梨の風味と甘さがしっかりとやってくる美味しいソフトです。私は果物系ソフトクリームだとかなり好きな部類に入りました。やるじゃないか梨!!


遠くに見えるのは東郷湖。はわい温泉を含む温泉地が周囲にいくつも存在している観光地です。が、まだ温泉の時間じゃない!と割り切って先へ進みます。


9号線を進むと徐々に街中の雰囲気が。なんぼ言っても県庁所在地が相手です。


バイパスなのか高速なのかわからない道を、観光バスに先導されながら右へ左へ。行き着く先はもうわかりますよね?


鳥取砂丘前駐車場です!もうこの時点で十分暑い……でも駐輪代払った以上は見ていかねばなりますまい。海岸線までは無理だと思うけど。


oh......こりゃ確かに砂漠だわ。砂丘って丘だけども、見た目からしたらただただ狭い砂漠だわ。


絹のようにサラサラの砂。握ってみると熱い上に、手にはりつきます。砂浜の砂なんでしょうけど、ここまでの物量は圧巻です。


周囲には熱中症で死ぬ警告が一杯。どうやら海岸線まで行って帰ってくる間だけで、水分やら帽子やらを持っていなければ十分死ねるようです。遠まわしの自殺ですね。


あと、近くに駱駝も居たのですが、写真撮影はお金取るよって書いてあったのでやめました。でも、この砂丘に駱駝は絵になりますねー、実際の砂漠は見たことないからエジプト行ってみたい。


しかしものの十分ほどで暑さに負け、速やかに近くにあると聞いていた『砂の美術館』へ退避です。


砂のって言ってもそう大した事ないだろう。体の冷却ついでって感じだー、と超絶失礼なことを考えながら入館。



はい、ごめんなさい。


なんだこれ、なんだこれ!?


想像を絶する砂彫刻の世界がありました。


どうやって作ったとか、なんで砂でとかそういうのどうでもいい。ただただ、その質感と威容に圧倒されました。


こんなのが1フロア全体に広がっていました。完全に別世界です。こんなタイプのサンドゴーレムが居て、ここで働いてもらってると言われても納得できるくらいのレベル。


砂で人魚姫……蛸足の吸盤とかどうやって作ってんだ……


こういう動物ものもありましたが、すごいリアル。今にも動き出しそうな姿で、マジで召喚したのではないかと思わせてくれます。


ダイナマイトの作者さんも居ました。本人もまさか砂像にされるとは夢にも思っていなかったでしょう。


ほかにもいくつもの作品が並び、人々を圧倒していました。これは、来てみないと迫力絶対わからない。写真じゃ伝えきれないです。


隣の観光案内所でクールダウン、テンションもやや高めで入ると。


ここにも……ん?熊かぁ、熊なぁ。


あぁ、上が普段の熊(兄)で、下が臨時列車とかが急に来たときの熊(兄)だな。よくできている。


いつマイブラザーが砂像にされるほど有名になったのかは知りませんが、そう思うとそう見えてくるから不思議です(笑


さて、そろそろ飯の時間。鳥取県はカレー消費量第一位だと聞きましたので、ここは行かねばなりますまい。どこか近場で美味しいカレー屋さん……


喫茶店じゃねぇか!!(歓喜


10分ちょいナナハンちゃんを走らせた先には、なかなか洒落た喫茶店、『ベニ屋』さんです!
最近のスタバとかみたいなスタイリッシュではなく“洒落た”なんです。ここ重要。テストに出ます。


こういう店では出し惜しみしないと、以前姫路の手柄ポートで決めています。


チキンカツカレーとミルクセーキ!!やべぇブログ書きながらもう一回食べたいと腹が鳴く。


しっかり煮込まれたルーは野菜とかは見えず、すべて溶けているのかドロリとした感じ。チキンカツは歯ごたえも味も抜群です!あー、食いたい。食いたすぎて語彙がなくなる。


ここまでリピートしたいと考えたカレーは久しぶりでした!お店の雰囲気もいいし、こうホッとできる場所は大切です!今度は絶対大盛りで食う、絶対だ。


いやー満足……鳥取のカレー、侮りがたし。


おなかも膨れたし、明日のこともあるし、今日のうちに撮れる列車は撮っておこう!ほかにすることも思いつかないし!


というわけで、やってきた先は郡家駅(こおげえき)。JR因美線と若桜鉄道が入線している駅ですね。中に観光案内所とかもありました。


たどり着いたときにはすでに列車が構内に!急がないと出発―――しそうにない?


停車していたのは智頭急行から乗り入れているのHOT3500形ディーゼル気動車。色合いが綺麗な車体ですね。


こいつがえらく長い時間対向待ちをしているんですよ。もともとこんなダイヤなのか?いやそれは無駄すぎる気も……と思ったら遅延のアナウンスが。


それなりに時間が経って後、ようやくやってきた対向列車はこれまた智頭急行のHOT7000形ディーゼル気動車。特急『スーパーはくと』でした。ここはJR線ではなかった可能性があります。


あれか?大阪メトロの堺筋線か?あそこも阪急電車しか来ないことがあった気がするぞ。


しかし、スーパーはくとが猛烈な力行音を響かせながら駅を後にしても、まだHOT3500は動きません。何故だ。いやまぁ、信号が赤だからなんだけど。


と、思って待ってたら、すぐに次の普通列車が。九州でもよく見かけたキハ47形ディーゼル気動車ですね。首都圏色ってどういう名前のつけかただ。


これが入線したのを確認し、ようやく出て行くHOT3500。単線区間は大変です。


しかし、私が待っているのはこいつらではないのですよ……スーパーはくとに至っては京都駅で見れるし、あんまり珍しいっていう意識もないし。


それからしばらーくがらんどうの駅の待合でボーっとしてました。仕方ないんですよ、ローカル線だもの。


で、ようやくやってきたのは……


隼ぁぁぁぁぁぁ!!!


列車にバイクラッピングはたぶんこいつくらいしか居ないと思う。若桜鉄道のWT3300形ディーゼル気動車3301です。


これでもか隼。そして明日撮影が難しい理由でもあります。たぶん人まみれだし。


こっそり若桜鉄道のWT3000形観光列車『昭和』も入線してました。ここにも息づく水戸岡鋭治氏デザインの車両です。だからか、くまてつの田園シンフォニーにもどこか似てますね。


それぞれ撮り終えたあとは風呂です!


銭湯っぽいけど温泉の『宝温泉』さん。かけ流しじゃなくて循環濾過で、源泉温度が低いことから加温もしていると銭湯に近いポジの温泉さんですね。


内装はこれといって特記することもない感じなのですが、シャワーがなくカランだけの洗い場を見たのは兵庫県の梅ヶ枝湯さん以来かもしれない。意外とどちらもないか、どちらもあるがほとんどで、カランだけというのは珍しい。


浴槽は1つだけ!ドンと真ん中にありました。最近こういうパターン多いぞ!


シンプルで飾り気ゼロのお風呂でした。うん、まぁまぁって感じです!


以上!明日は上で見たらわかるとは思いますが、隼祭りに参加します!


もしかしたら、明日で一回区切りになるかもしれませんが、とりあえず乞うご期待です!

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