USB給電ポートをつけよう
手の側面を蚊にやられ、痒いし痛い竹氏です。
何故かバイクの保険料が去年より高くなり困惑中。なお、事故などは起こしておらず、フリート等級は上昇したにも関わらず……久しぶりに一括見積などという面倒なことをしております。
高いですねぇ保険。でも無しで走るような自殺行為をする勇気も、また保険を不要と見る財力もありませんので、ここはできる限り抑えるため時間を惜しまないのです。
さて、本日は電装のお話。
とはいっても簡単な作業なんですけどね。アクセサリだし。
この2ポートタイプとか言うDAYTONAさんのUSBポートをつけてやろうという話です。
……実はエンジン開けるときには買ってたんですけど、ゴタゴタの内に今日まで放置されてました。
主治医M氏から『必ずACCから給電するよう配線せよ』という厳命を受けているので、バッ直(バッテリー直接配線)は無しで行きます。
とりあえずサービスマニュアルの配線図を辿って無難なACC電源を考えると。
キーシリンダーを通る黒い配線系から分線すれば、12Vを安定して得られる様子。
簡単工事でやると、基本的には皆さんヒューズボックスから、
- (STRAIGHT/ストレート) ワンタッチ電源 ミニブレード型 15A用 35-8153
- (TOOL COMPANY STRAIGHT) ツールカンパニーストレート
- DIY・工具
こんな感じのアイテムを用いて引き出しているようなのです。
ですが、いかんせんナナハンちゃんに純正で用いられているのはブレード型ヒューズではなく、ガラス管ヒューズ(25mm)なのです。
無論ガラス管ヒューズから取り出せるような、素敵アイテムはありません。というか、作ったところで、誰が買うのか。
無い物ねだりをしても仕方ないので、ヘッドライト内の配線から黒の分岐を探します。
すると、4又に分かれるメスギボシを発見しました。
左側に出ている配線はギボシ中央に溶接されたものですので、4又の内2つは空きですね。もしかして外れてる?
ですが接続されていたであろうオスギボシの配線は見つからず、配線図から辿ってみると、ウインカーブザーなるものが本来は装備されていたことがわかりました。
少なくともナナハンちゃんにはそんなものありません。ウインカーの動作音だけです。
どんな音がしたのでしょうねー、以前乗っていたCD125Tベンリィのウインカーブザーは素晴らしい電子音を盛大に鳴らすので配線を抜いた記憶がありますが……だって、あれうるさいよ?信号待ちで止まってたらみんな振り向くくらいには。
閑話休題。
サーキットテスタで12Vが来ていることを確認したので、とりあえずこれを主電源とします。
まずちょんぎります。
丸形のままじゃ使えないもの。相手ギボシだもの。
次に被覆を剥いて防水カバーを配線に通し、先日ジャケットと交換されたオスギボシをはめます。
よく防水カバーを入れ忘れるので、ここ注意です。
カシメ前。
カシメ後。防水カバー持ち上げすぎた気もしますが、その辺は後で修正です。
あ、カシメをする時はちゃんと電工ペンチを使いましょう。適当に普通のペンチとかラジペンとかハンマとかで無理やりやると、カシメ部分が千切れたりつぶれたりします。
これと同じことをアース側にもやって、USB給電側は完成です。
さて、次はアースをどこに落とすかですが、これも今回は既存配線を増設する形で対応します。
本当はバッテリーのマイナスか、ボディアースの結節点あたりがいいんでしょうけど、元々がバッ直する前提みたいな商品だったので、電源からあまりアースを離せなかったのです。
つまりは、ヘッドライトケースの中を通るアース線を分線するということですね。
- エーモン Y型接続端子 ギボシ端子用 M259
- エーモン(amon)
- 2012-05-09
- カー・バイク用品
こういう便利なアイテムも売られていますが、先日行ったUPGRAGEには売っていなかったので、今回は自作することに。
材料。
分岐用のギボシとその防水カバー、ついでに家に余っていた緑色の配線です。
何故かバイクのアースは緑色が多い。ホンダだけでしょうかね?
こいつらを使って。
(°д°)・・・
被膜を剥いた銅線、びっくりするくらい浮いてるんですけど。
これはヨクナイ。ここ外れたら接点不良になるネ。
ただでさえ多い電装系不良を進んで増やすわけにもいきません。
じゃ、くっつけちゃいましょう。
クッソ雑い“はんだ”で固定します。あんまりにも下手くそな芋はんだなんで、後でやり直しました。なぜそっちの写真を撮らなかったのか……orz
とりあえず完成図。導通もチェックして、使えることが確認できました。
素人工事感丸出しですが、自分のバイクなんで気にしない。
スーパー手ブレorz
こんな感じで組み込みます。
で、出来上がった電源線をメインハーネスに沿わせて配線するためにタンクを外し、フレームの隙間を通し……
なんだ貴様は。
2口のUSBに配電するためのICらしいのですが、思っているよりデカい。
フレームのあちこちに引っかかるうえ、どこにこいつを配置するかで10分悩む。
あんまりエンジンに近いと熱にやられそうだし、でも配線長の影響で選べる場所は多くない……結局エアクリの上あたりにぶら下がってもらうことになりました。
妨害者Ⅱ・イグニッションコイル
デカいICの上、こいつがびっくりするぐらい邪魔でした。通せる隙間あらへんやん……。
何もせずにそのままフレーム通せるかなーとか考えていた私が阿呆だった。とりあえず緩めてズラしたらICさん通ったので良しとしましょう。
固定前の状態です。
キーシリンダーの右上に写ってる白いカプラの配線がUSBのヤーツ。
あとはハンドルとグラブバーに1個ずつUSBのポートを取り付けて完成。ハンドル側撮り忘れてますね。
タイラップが再利用できる奴だったので、余ってる分が出たままですが、タイヤにも干渉しないしどうせこの上からサイドバッグがかかるので見た目への影響はないでしょう。
……天気イイナぁ。
ってことで、テストを兼ねてくろんど池まで走ってみました。
梅雨の晴れ間は有効利用ですよ。めっちゃ気持ちいい。
くろんど池はキャンプやバーベキューなどができる場所で、レストランなどもあるそうな。今日もキャンプや釣りをされている家族連れをよく見かけました。
USB電源も申し分なしですね。振動でギボシが緩んだり、接触不良になったりということもなく、キーON時のみちゃんと動作します。
……でもハンドル側と鞄側両方を同時に使うのはやめたほうがよさげですね。
ナナハンちゃんは旧車の中では発生電力が大きいといわれますが、それでも現行車の電装系にはかなうはずもありません。
元々そういう装備がなかった頃に作られているので、限界はありますね。
しかしこれで、モバイルバッテリーだけに頼って生きる日本一周ではなくなりそうです。